長男が小学生で悟った現実社会、それは妻から学んだ!?


現在休職中の夫私が家族から影響を受けたエピソードを綴っています。

長男が小学生の時、学校に行きたがらない時期がありました。

ところが高学年になった時から急に嫌がらなくなりました。

ある時、高校生になった長男が語った内容を、今休職中の私が思い出しながら感じたことを綴ってみます。

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長男が小学生で悟った現実社会とは

とある晩に高校生になった長男が、妹の学校を嫌がる姿を見ながら言った言葉、それは「人は言っても変わらんし、わかってくれると期待もしたらあかん、諦めるわけやないけどそうやって過ごすと別に悩んでもしゃーなーって思えてくんねん」というものでした。

長男が小学校低学年の時、学校に行くのを嫌がる時期がありました。その度に朝から説得したり、妻が車で送ったりしてなんとか対応していました。

原因は友達から嫌がらせを受けたとか、特定の授業が嫌で行きたくないなど、色々な理由があったようですが、やはり友達関係が多く、嫌がらせをしてくる友達にどのように対応していいかわからず嫌がっていたようです。友人関係に悩んでいた時は、前の晩から塞ぎ込むことが多く、親の我々は翌朝戦争になるだろうなーと予想しながら床に就いた記憶があります。

ところが小学5年生の途中から急に嫌がらなくなりました。友人関係で嫌な友達がいることなどは話していましたが、学校に嫌がることはなく、逆に親の方から「休まなくても大丈夫か?」と確認する状況もありました。

そのように変化したのは先ほどの「人は変わらない」と悟ったことが原因だったと判明しました。

長男が小学生で悟った現実社会、それは妻から学んだ!?

私たち親世代が小学生の時に、学校を休む選択肢はなく、嫌がっても誰も助け舟を出してくれなかった記憶があります。嫌なことがあっても我慢してとにかく耐えていたことを記憶しています。

長男が「人は変わらない」と理解したのは、どうも私たち親の会話を聞いていたことが原因のようです。夫私は現在、パワハラを受け休職しておりますが、現在の職場は12年目になりそれなりに会社の中でも人脈を築き上げてきたつもりです。人間関係においては当然、いいことばかりではありませんでした。家では妻と仕事内容というよりも職場の人間関係の話をすることが多いのですが、その際、夫私が初めて知り合った人に対して期待しすぎることを妻がなん度も指摘していたようです。

確かに自己啓発本などでも「人は変わらない!変えれるのは自分だけ!」とどの本も伝えていますし、昔読んだ本で「話してわかるはウソ」と書いてあった記憶があります(確か養老孟司先生の「バカの壁」だった気がします)。

長男はゲームやテレビを見ながら親の会話をずっと聞いていたようです。そして自分のクラスの友人でいつもちょっかいを出してくる子を想定し、「本人に言っても当然変わってはくれない、先生に言ってもいじめっ子の態度は変わってはくれない」と思ったようです。嫌がるそぶりを見せず、何事もなかったように態度を変えることで自然と手を出してこなくなったようです。

でもそこに至るまでは嫌なことを本人なりにかなり我慢していたのではないか、とバカ親心ながら感心してしまいました。自分を大切にしながら小学校という荒波の中を生き抜いた長男にただ尊敬するばかりです。今日も長男、長女共に学校を嫌がらずに登校していきましたが、何事もなく普通に登校することの難しさを今の私は実感しています。子供達も夫私がドロップアウトしていることをわかっているため、特に何も言いませんが、私は子供たちが毎日登校できていること自体すごいことであることをできるだけ口頭で伝えるようにしています。

ただし長男のエピソードには追加もあり、本人の中で本当に嫌なことがあった時は、担任の先生ではなく、校長室に直接赴き校長先生に直談判していたようで、これには担任の先生だけでなく親の我々も驚きましたが。

私はパワハラに耐えれず屈してしまい、ドロップアウトしてしまいましたが、長男がそんな思いで学校に通っていたことに尊敬の念を抱きつつ、妻が常々夫私に伝えていた「人に期待したらあかん、人は変わらない」という言葉を再確認しています。

現在、心のリハビリに努めるべく、過去を振り返っていますが、なぜ人はこのように逆境を乗り越えることができるのか、そのメカニズムが知りたいと思いました。